質問:
レッパダウン銅山プロジェクトの問題の際に、スーチーさんが現地を訪れたとき、一部の人たちがスーチーさんに抗議デモをおこなったとのことですが、そのときスーチーさんはどのように感じましたか。スーチーさん、もし答えたくなかったら、答えていただかなくても構いません。
ASSK:
言っておきますね。答えたくなくないときには答えないという政治家を、決して認めないでください。答えられないのであれば、政治をするべきではありません。
レッパダウン山に行ったとき、デモがおこなわれたというのは、実際には私に対しデモがおこなわれたのではありません。
レッパダウン山プロジェクトを続行することに対して、デモがおこなわれたのです。それをやる権利があります。私も言いました。デモをしてもいい。構わない。法の枠内でデモをすればいいと。
なぜならば、私は、法の支配を強く信じています。私がどう感じたかといいますと、特に何も思いませんでした。こうなった後は、(こうしたデモは)あるということは織り込み済みでした。
委員長の職を拝命したときから、私たち委員会の調査結果や提案を受け入れることができない人たちがいるということは分かっていました。それは当然のことです。100パーセント全員すべての人が賛成というのはありえません。
私たちが民主主義を信じるというのは、人には異なる意見があるということを信じているからです。異なる意見が存在して良いということを私たちは信じるからこそ、民主主義のために、私たちはやっているのです。しかし、異なる意見があることを認めると同時に、異なる意見の中から、国や社会の利益のために妥協点を見つけなければならないとも、私は信じています。
ですから、私たち委員会は、国にとって最善と考えられる提案をしました。その提案について、地域住民を含むすべての関係者に説明しました。説明して、それを受け入れられる人もいれば、受け入れられない人もいるであろうということもわかっていました。
受け入れることができなくて、デモをおこないたかったら、どうぞやってください。ただし、法の枠内でデモをしてください。法の枠内でやるというのは、デモをする許可を取り、まったく暴力を伴わず、平和的にデモをおこなうことができるということです。抗議デモをされたくない人は、政治はやるなと今から申し上げておきたいです。
(つづく)