質問:
NLD解放地域(=NLD-LAというミャンマー国外に拠点を置く政治組織)は、世界中にあります。これらを国内のNLDと一つに統合する必要がありますか。もし一つの組織になるならば、NLD解放地域を解散し、国内のNLD党員とする計画はありますでしょうか?
ASSK:
このことは、政治団体の規則に関わりがあります。私たちの政治団体メンバーは、国民でなければなりません。それが必要条件です。
ですから、NLD解放地域には、この問題がひとつあります。ある人たちは、もう国民ではなくなっています。ミャンマー国籍ではなくなってしまっています。ミャンマー国籍であれば、問題はありません。ミャンマー国籍であれば、国内のNLDの党員になることができます。
しかし、もうミャンマー国籍でなくなっているならば、どのようなかたちで、私たちNLDと引き続きつながりをもっていくか、私たちは正式な何らかの答えを今見つけようとしているところです。
なぜならば、私たちに対して、誠意を持って20年以上支えてくれた、国外から国内の活動をできる限り支援してくれたメンバーの力を、私たちは失いたくありません。力を失いたくないだけでなく、こうした支援に対し、私たちは感謝の念を込めて認めたいのです。
ですから、現実的にどうするかということを、私たちは考えています。どのようなかたちで存在することができるか。NLD解放地域として別個に存在するのは、もうふさわしくありません。状況的に。なぜならば、国内のNLDも合法的に活動ができる状況になっているからです。
国外からこれほどまでに長年にわたって忍耐強く誠意を持って続けてきた私たちの同志たちを絶対に失いたくありません。同志たちの能力を私たちは認めたいのです。そのかたちを私たちも考えているところです。どのようなかたちが最善なものになるかということを。
もう時間だそうです。最後は、教育で終わりにしますね。といいますのも、教育が重要ですから。
質問:
ミャンマーの教育は、非実践的な学習、暗記教育になっています。しかしながら、実践的教育のための教材や実験室、学校図書館、今の時代には必要不可欠なコンピューター・IT教育のための教材もちゃんとありません。国の発展のためには教育が柱となると考えているため、良くなるようにしていただきたく思います。
ASSK:
はい。私たちは良くなるように努力しています。今、私たちにとって重要なのは、教師たちです。モノがないという点も重要ですが、良い教師がいないという点はもっと重要です。ですから、私たちとしては、良い教師のための訓練を重視したいと思います。
また、学校教師をやるということは非常に尊厳のあることだということを多くの人が思えるようにしたいと思います。
これは言っておかないといけません。男性たちは、どうして学校教師になろうとしないのでしょうか。教育の世界には女性教師がどんどん増えてきて、男性教師はいったいどこに消えたのかしら。しかし、TEO(教育官吏)レベルは、男性ばかりです。これは全くもって不当です。
多くのことが必要です。教育に関して、まずは教師の能力を向上させなければなりません。そして、必要な教育機材、教材となるでしょう。
私たちの若者、子供たちについては、手応えがあります。教育を受けたけれども、実際には何もできるようにならずに大学を修了した世代の人たちのことを、私は特に危惧しています。この世代の人たちに、どのようなかたちで教育的に補填ができるかを考える必要があると申し上げたいと思います。ありがとうございました。
聴衆:
アメー・スー(スーお母さん)!
健康でありますように!
幸せでありますように!
(拍手喝采)
ASSK:
ありがとうございます。健やかでありますように。豊かでありますように。徳高く、長生きしますように。さまざまな危険から守られますように。良き願いがすべて叶いますように。私益公益、両方の利益のために日ごとにさらに尽くせますように。私たちの国のためにもできる限り力になることができますように。皆さん、ありがとうございました。
聴衆:
アメー・スー(スーお母さん)!
健康でありますように!
幸せでありますように!
(拍手喝采)
(終わり)