内戦の影響で電力供給が1日に1時間しかないカミシュリでは、車のバッテリーを充電して、家庭用電気に利用する家庭が増えた。(シリア・ハサカ県カミシュリ 3月下旬撮影 玉本英子)

 

シリア北東部、カミシュリ市の電力供給は、内戦が激しくなってからは1日1時間だけとなった。発電機のある一部の富裕層の家庭や商店は別として、一般市民は電気がない間、ひたすら我慢するしかない。このため、最近は車のバッテリーを充電し、家の電気に利用する家庭が増えてきた。満充電になると、2、3時間は使うことができる。

アブドゥラさん(25=写真)は毎夜、家族が夕食を囲む応接室の照明用と、テレビのニュースを30分ほど見るために蓄電池を使っていた。
「少しでも普通の生活に近づけるよう努力している」と話す。
【シリア・ハサカ県カミシュリ市 玉本英子】

 

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