「こうしたムスリムへの差別だけでなく、女性へのレイプの増加や、少数民族の解放運動など、ビルマにはまだまだ多くの問題が山積しています。軍政に対する責任追及といった難しい問題もあります。でも、それらは国内のジャーナリストが取り組んでゆくべきものです。
私自身は、軍政下に生きるビルマの人々をこれまでテーマにしてきたので、軍政が一応の終わりを遂げた今、この国とどう関わっていくべきなのか、正直考えあ ぐねています。でも、ビルマは私をジャーナリストとして鍛えてくれた国です。写真を通して何らかの形で関わってゆければと考えています」
(おわり)
写真集「Peoples in the Winds of Change 1993‐2012」(邦題・ビルマ 変化の中に生きる人びと)は、日本では株式会社 高文研から発売されました。
※ホームページ http://www.koubunken.co.jp/0525/0511.html からご注文可能です。
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