◇チョーミンスエ氏「締め付け復活心配」
2012年8月、事前検閲もなくなり、一見するとメディアの自由化も進んだように見える。だが、再び政府の締め付けが始まるかもしれない ―― そう危惧するのは、今年4月から日刊紙の『ボイス・デイリー』の編集長を務めるチョーミンスエ氏(43)だ。2004年に手がけた週刊誌が幾度となく発禁処分を受けてきた。
「50年近く続いた軍政下で、政府の言うことに従ってきた人びとは、自ら考えて行動することに慣れていません。そのためにはたくさんの情報を提供することが大切です。私は、こうやって日曜日も事務所に来ています。独身の私には、仕事が家族みたいなものです」
と語る。
【ヤンゴン 宇田有三】
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