好評の対談連載の第三弾。北朝鮮に生まれ、中国に脱出後、2005年に日本にやってきた「北朝鮮人」リ・ハナさんと、東京生まれで東京育ち、朝鮮学校に通ったこともある在日コリアン3世の辛淑玉(シン・スゴ)さん。生まれも育ちも違う2人には意外な共通点が......。北朝鮮の青春、友情、恋愛、夢とは。(編集:アジアプレスネットワーク編集部)
◆北朝鮮の中学生の愛の告白!
辛:ちなみに大きな声では聞けないけど、好きな人ができたとき、どうやって告白するの?コクる?
ハナ:あんまり女の子は、自分から言わないです。私が学生の頃、中学校2年生や3年生になると、好きな子ができたりするんですけど、ちゃんと男の子のほうから告白するように仕向けるというか(笑)。
辛:仕向ける!
ハナ:友人、そのまた友人を通して、伝えていくっていうか、「この子が気に入っているんだけど...」と。自分からは直接告白したりはしなくて、周りが「あの子どう?」って。みんなで聞くと、その男の子も「まぁ、いいかな」っていう感じで告白するのをOKしてくれたりする。そうしたら、みんなで、その女の子が家に帰るときに、道を全部遮断して、誰も入ってこられないようにして2人だけにさせるんです!
あっ、でも向こうでは告白しても「好きだよ」とは言いません。
辛:何て告白するの?
ハナ:「トンム(友達)になろう!」と言うんです。
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