韓国政府が運営する国策研究機関・統一研究院のチェ・ジヌク専任研究委員は
「ともに政権を創出してきた人物を粛清し、『唯一(領導)体系』を構築しようとしているが、見方を変えれば権力が不安定という点を証明したことに変わりない。金正恩が権力の安定を誇示するためにこうした動きを見せているが、崔龍海(軍総政治局長)が強くなれば、勢力バランスの側面でさらに問題が深刻化する可能性もある」
と分析した。
一方、国防大のキム・ヨンス教授は
「金正恩が外国の首脳と会談するなど、外交部門での活動ができていない状況で、『唯一領導体制』に向かうということは非常に困難。経済問題における張の役割が大きく、崔龍海が彼の代わりを全てすることはできないという点で、金正恩は頭が混乱しているのでは」と語った。
もうじき執権三年目を迎える金正恩氏が、絶対的な支配体制を構築できていない上、北朝鮮が最近になって国力を集中させている経済問題に明るく、中国との対話でも太い人脈と強い影響力を持つ張氏の粛清は今後、北朝鮮に否定的な影響を与えるといえそうだ。
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