◇ミッキーTシャツやカバンが拡散 「帝国主義」の象徴も今は昔
(ペク・チャンリョン)
2012年7月、金正恩氏が牡丹峰(モランボン)楽団の公演を観覧した。公演は映画「ロッキー」のテーマ曲をはじめ「トム&ジェリー」の映像が流れるなど、米国の文化が「総登場」する異例のものだった。中でも米国の漫画キャラクターのミッキーマウスの着ぐるみが登場しことが目を引いた。
北朝鮮で米国は「米帝国主義」と呼ばれ、第一の主敵」として扱わている。そんな米国で生まれた代表的なキャラクターを、北朝鮮の最高指導者はどんな気持ちで眺めていたのだろうか。
北朝鮮の住民によって秘密撮影された映像を丁寧に見ると、ミッキーマウスの絵柄が市民の中に浸透しているのが分かる。これらは中国から輸入されたものだと思われる。税関では韓国製の衣類、化粧品などについては厳しく取り締まるため、貿易商たちは包装を解きタグを外すなど、あの手この手で対抗するが、ミッキーマウスについての規制は無いようである。
世界中の子どもたちに愛されるミッキーマウス。それが「米国製」であることを北朝鮮の住民がどこまで知っているのか、意識しているかは分からないが、北朝鮮の人々に愛と感動を与えるキャラクターであって欲しいものである。
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