花柄の布の上に置かれているのは豚の耳。上記写真と同じ場所で撮影。
花柄の布の上に置かれているのは豚の耳。上記写真と同じ場所で撮影。

 

韓国と同じく、北朝鮮でも豚足は授乳中の女性にとって良いと重宝されている。もちろん、男性陣にとっては、最高の酒のお供でもある。市場で酒と並んで売られていることも少なくない。男性たちは酒を飲む際、お金を出し合って豚肉を肴にすることもある。

自転車の荷台にくくりつけられた豚。この男性は農村で豚を安く買い付け、都市部に売りに行くものと見られる。こうした商売形態は「テゴリ」と呼ばれる。2010年 平安南道でキム・ドンチョル撮影 写真の右は、23歳のホームレス女性。
自転車の荷台にくくりつけられた豚。この男性は農村で豚を安く買い付け、都市部に売りに行くものと見られる。こうした商売形態は「テゴリ」と呼ばれる。2010年 平安南道でキム・ドンチョル撮影 写真の右は、23歳のホームレス女性。

 

では一体、北朝鮮の庶民はどれくらいの頻度で豚肉を食べているのだろうか?北朝鮮で暮らしたことのある筆者の経験に鑑みると、一般的な都市住民の場 合、平均して毎月一、二回は食べているものと考えられる。ただ、この中の半分以上は正月などの「名節」によるものだ。これは地方でも平壌でも変わらない。 庶民にとって一番身近な豚肉も、やはり特別なご馳走なのである。

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