◆あの戦争をアジアの側から見たら、どう見えるのか

フィリピンとマレーシアでの、このふたつの出来事は、あの戦争をアジアの側から見たら、どう見えるのか、アジアの歴史の鏡に日本という国は、そして日本人はどのような姿で映っているのか、と新たな視点で自問自答を迫られる経験だった。

それは一般的に日本社会では欠けがちな視点ではないかとたびたび気づかされるだけに、くりかえし自問自答してゆきたい。

最近の集団的自衛権の行使容認に向けた安倍政権の動きに、韓国や中国などで懸念や反発の声があがっている。

アジアの歴史の鏡から何をくみとるのか。けっして色あせることのない課題として向き合いたい。

ふたたび日本が海外派兵をして、また「キャプテン・ヨシダ」のような軍人の名が、他国の人びとの脳裏に刻まれかねない、未来の戦争を招かないために。

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