◆児童ら戦争と平和について考える
先日、東大阪市の意岐部東(おきべひがし)小学校の6年生27人に向けて、平和授業をさせていただいた。
シリア現地で取材した映像を見せながら、内戦下に生きる人びとについて話した。
戦闘で道が遮断され食糧が届かず、店の前に列をつくる市民。電気供給がなく、懐中電灯の薄暗い部屋で夕食を囲む家族。武装組織の衝突で先生も国外などに避 難したため、小学校も閉鎖、いつ再開されるのか分らないなかで、家で自習を続ける3年生の女子児童。彼女は不安げな表情で「学校へ行って友だちと遊びた い」と話す。
国外へ避難した子どもたちの様子も伝えた。隣国トルコで開校したばかりのシリア人小学校を訪ねたときの映像だ。6年生の教室で、児童たちはそれぞれ手をあげ、自らの経験を話した。
「シリアにいた1ヶ月前、3回爆弾が落ちるのを見ました。家が壊されて本当に怖かったです」(ハリルくん)
「安全なトルコに逃げてきましたが、テレビで戦争の映像を見ると思い出して、怖くて泣いてしまいます」(バシャールくん)
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