kitasaramu_ebook
フォーマット:  Kindle版、iBooks版
紙の本の長さ:  244 ページ
出版社:  アジアプレス出版部 (2014/7/6)
言語:  日本語

◎ 内容紹介
「サラム」とは朝鮮語で「ひと」のこと。石丸次郎は1993年以来20年以上に渡って朝中国境地帯に通い、北朝鮮の普通の民=サラムたちと会い続けてき た。その数は900人を超える。本書は、瀋陽・日本総領事館駆け込み事件のハンミちゃん一家をはじめ、一緒に泣き、笑い、時に生活を共にした「北のサラム たち」との交わりを綴ったルポルタージュの復刻版。

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◎ 目次

プロローグ――ふたつの瀋陽事件

2002年5月、瀋陽
ターゲットは"日本食堂"
成功の鍵はメディアの力だった
限界に達した潜伏生活

1993年7月、瀋陽
奇妙な男からの誘い
北朝鮮青年の告白
夫婦間ですら信用ならない
Ⅰ 隠蔽される暗部、コチェビ

第1章 闇市場、そして浮浪児たち
飴玉騒動
コチェビたち
コチェビ少女との交流
「韓国が豊かなことぐらい、みんな知ってますよ」

コラム① 「腹が減った!」北朝鮮の食卓事情
Ⅱ ああ、哀しき者よ 汝の名は「北朝鮮の女」

第2章 平壌出身の女が、中国農村の男に嫁いだ理由
嫁さんは北朝鮮の女
言葉の抑揚ひとつが命取りになる
執念でスニを連れてきたスンホ
北朝鮮の食べ物は中国の犬の餌以下
「花」を売る女性たち
身体の値段は「パン1個分」

第三章 私は北朝鮮の女
中国に売られるのを志願した女
女は「生活戦線の戦士」、男は留守番用の「ワンワン」
「結婚するのはモジョリ(バカ)、子どもを作るのは大モジョリ」
北朝鮮から逃げてきた女だ、というだけでまともに扱ってもらえない

コラム② 闇市場――貧しさゆえに活況を呈する皮肉
Ⅲ  40年目のSOS 在日帰国者一家の物語

第4章 海を渡った在日朝鮮人
「朝鮮に帰国したことは、悔やんでも悔やみ切れません」
在日朝鮮人の北朝鮮帰国事業
「北朝鮮は地上の楽園」という大宣伝
帰国初日に崩れた幻想

第5章 幻の "楽園"で
「ここが楽園か? 俺を騙したな、どうしてくれるんだ!」
帰国者たちを新たな差別が待っていた
資本主義社会日本から来た異端分子として
日本に対する愛憎入り交じった思い
2世たちにとっては、まだ見ぬ日本こそが「地上の楽園」

第6章 助ける者たちの苦悩
"終わり"の見えない支援に悩む中国朝鮮族
日本の親戚も、「係わらない、係われない」
最後通告――第三国への脱出を決意

第7章 中国~ロシア~韓国「決死の大脱出」
2000年10月、モスクワ
緊迫の中ロ国境
韓国大使館籠城計画
つかの間の休息
冷淡な韓国大使館の対応
起死回生の一手があった

第8章 在日朝鮮人4代の彷徨の果て
ある在日帰国者2世との出会い
「難民花嫁」になった帰国者2世
中国農村の嫁取りにかける熱意
日本生まれの父
日本社会の民族否定の深刻さ
脱出、逮捕、送還、そしてまた脱出
彷徨の果てに

コラム③ 北朝鮮~中国国境地帯―歴史に翻弄され続ける「嘆きの地」
Ⅳ  壊れる心

第9章 中国で体験した、擬似北朝鮮社会
難民支援者から出始めた苦言
「難民ハウス」の住人たち
疑心暗鬼――「誰1人、いっさい信用ならん」
コラム④ 金正日の評判は?
Ⅴ 反体制の胎動

第10章 揺らぎ始めた世界最強の"情報封鎖"国家
圧政に対する不満はたまっている
情報鎖国に風穴が開いた

第11章 北朝鮮国内で起こり始めた反政府行動
北朝鮮軍内に、反金正日組織が存在する!?
反金正日組織メンバーを名乗る男

第12章 "酔いどれ闘士"との日々
異色のインテリ難民
金正日は「600グラム大統領」
難民とジャーナリストの共同生活
「アパートで酒だけ飲んで暮らすのか?」
公開裁判、そして銃殺
飢餓がすべてを奪った
「自分のメッセージが故郷の人々に届いたら......」
はやる反体制運動への気持ち

第13章 再び荒廃の祖国へ
「身内が飢え死にしたのに、何が金日成万歳、金正日万歳だ!」
NGOグループからの提案
北朝鮮での秘密撮影
暴かれていく北朝鮮の真実

第14章 駆け込み亡命始まる
行動開始か、自重か
決死の覚悟で北京へ
「駆け込み亡命」の嚆矢

エピローグ――「北のサラム」を知っていますか?
文庫版あとがき
電子版あとがき

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