7月8日、イスラエル軍が空爆を開始して以来、パレスチナ暫定自治区ガザでの死者数は、30日現在で1000人を超えた。犠牲者の多くは民 間人だ。20年以上パレスチナを見続けてきた古居みずえがガザに入った。今、何が起きているのか。現地からの緊急報告。(アジアプレス編集部)

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7月27日、イスラエルの検問所からバスでガザ地区に入った。普段は交通があり、人通りがある道も人影ひとつない。停戦は翌日の午後2時までだが、爆撃を恐れて家から出る人は少なかった。(7月27日ガザ地区内で 撮影・古居みずえ)

【ガザ攻撃】
6月末、パレスチナ暫定自治区ヨルダン川西岸で行方不明になっていたイスラエル人の少年3人の遺体が発見され、イスラエル政府はイスラム原理主義組織ハマスの犯行だとして非難。今月初めにはこれに対する報復と見られるパレスチナ人少年殺害事件がエルサレムで発生。少年は焼き殺されたと報じられたことから、自治区ガザで抗議が広がり、ハマスがロケット砲撃をおこなった。イスラエルはただちに報復を決め、本格的な空爆作戦を開始。爆撃は広範囲にわたりハマス幹部宅やハマスのロケット弾発射地点など1000か所を超え、女性や子どもを含む一般住民に多数の犠牲者が出ている。またハマス側も数百発を超えるロケット弾で応酬を続ける。ガザ攻撃は過去にも何度も 起きており、2008-2009年にはパレスチナ、イスラエル双方の死者は千人にのぼる。その犠牲者の多くはパレスチナ住民だった。

 

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