8月14日、5日間の停戦に入ったパレスチナ・ガザ地区。1900人を超えたイスラエル軍の攻撃による死者は、今後も増えることになるのか。女性や子どもを含む一般住民に多数の犠牲者が出ているガザ現地から、古居みずえの現地報告。(アジアプレス編集部)
◆困窮する避難民生活 8月14日
国連学校の避難所での人々の生活が限界にきている。
家族は教室や廊下にあふれ、そこにも入れない人びとは校庭の一角で寝泊まりをしている。一つの教室に8~10家族が入り、マットレスや枕もない中、ただ床に寝る。
停戦の日、瓦礫になった家からマットレスや枕を担いで避難先に戻る人や子どもが多かった。なぜかと思っていたら、寝るときに必要なのだ。そんなことまで気が付かないで写真を撮っていた自分を恥じる。
食べ物は国連が支給するが、缶詰ばかりだ。手作りの食事を作ってきたパレスチナの人たちにはつらいはずだ。
子どもたちも弱ってきている。イスラエルの攻撃の恐怖、ストレス、遊ぶとこもなく狭いとこに閉じ込められている。熱を出したり、下痢をしている子どもが多い。
停戦になると家族は自分の家に帰る。避難民生活のストレスから少しでも離れたいと思うからだ。しかし自分の家に戻っても、すべてが破壊されている。人々はどこにも行くところはない。
【ガザ地区 古居みずえ】