8月14日、5日間の停戦に入ったパレスチナ・ガザ地区。1900人を超えたイスラエル軍の攻撃による死者は、今後も増えることになるのか。女性や子どもを含む一般住民に多数の犠牲者が出ているガザ現地から、古居みずえの現地報告。(アジアプレス編集部)
◆恐怖でおねしょをする子どもも... 8月16日
気が付いたら瓦礫ばかりを撮っていた。
どの写真も崩れ落ちた建物、傷つく子どもたち。人々で溢れる国連の避難所、水を求める人々。そんな中でも子どもたちは明るい表情をするときがある。
しかし話を聞いてみると子どもたちにとってこの1カ月にわたるイスラエル軍による爆撃の影響は計り知れない。
爆撃のときは怖かっただろうに。どの家庭でも建物の上の階に住んでいる家族は一番下の階に降りてきて一室で夜を過ごした。下の階の方が攻撃されることが少ないと思うからだ。しかし、建物ごと爆破されたらおしまいだ。
子どもたちの中は、おしめをする子が増えているという。怖さで、おねしょをするからだという。攻撃の怖さのあまり、立てなくなった少年を病院で見か けた。3度のイスラエル侵攻を経験した子どももいる。最初のトラウマが癒せぬうちに、次の侵攻がある。子どもたちの心のケアはなされていない。
【ガザ地区 古居みずえ】