一時停戦が崩壊し、イスラエル、ハマスが攻撃を再開したパレスチナ・ガザ地区。2000人を超えたイスラエル軍の攻撃による死者は、さらに 増えることが予想される。女性や子どもを含む一般住民に多数の犠牲者が出ているガザ現地から、古居みずえの現地報告。(アジアプレス。ネットワーク編集 部)
◇突然の爆音、町はパニックに......8月19日
雲行きが変わったと感じたのは19日の午後だった。
イスラエル軍がガザ市やガザ中部などを爆撃していると人々が騒ぎ始める。何が起こったのかわらないまま外に出ると、バーンという爆音が響いた。停戦が破れたのだ。
ニュースを知らない人たちもたくさんいて、街中の公園ではゆっくりとくつろぐ家族の姿も見られた。だが、あちらこちらでしきりに電話をする人がおり、方向を変えて自宅に戻ろうとする車で渋滞していた。予想していなかった展開に、人々はパニックを起こしていた。
時折聞こえる爆音。運ばれてくる負傷者。子どもの姿も見られた。夜になると、病院はたくさんの人たちで再び溢れていた。
走っている車は救急車とプレスの車だけになり、通りから人の姿が消えた。そして再び空爆の日々が始まった。
【ガザ地区 古居みずえ】
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