4月17日イラク北部のアルビルのアンカワ地区で、現地時間午後5時40分頃(日本時間17日23時40分頃)、大きな爆発音があり黒煙が上がった。地元イラク当局者は「狙われたのは米国領事館のようだ」と述べた。
爆発当時、300メートルほど離れた場所にいた筆者は、ズドーンという地響とともに、しばらく銃声が響くのを聞いた。
米領事館前のカフェにいた、地元女子中学生マリアム・トーマさん(12)は、
「最初、自動車事故があり、それを見に人びとが外に出た。それから少し時間がたって、大きな爆発音が聞こえ、店の窓ガラスも吹き飛び、自分も倒れた」
と声を震わせながら話した。
地元のテレビ局は車に積まれた爆弾が爆発、3人が死亡、8人が負傷と伝えている。現在も治安部隊のものとみられるヘリコプターが上空を旋回し続けている。
爆発が起きた現場は、各国の領事館や外国企業駐在事務所などが多く、アルビルのなかでも最も治安が厳重な地区。キリスト教徒住民が中心で、武装組織イスラム国(IS)の支配地域から逃れてきた避難民も暮らす。【アルビル・玉本英子】
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