◆ 大阪市解体か存続か 運命は来月17日に
大阪市を解体し五つの特別区に再編する、いわゆる「大阪都構想」の住民投票が5月17日に投開票される(4月27日告示)。大阪市が始めた住民説明会には行列ができる一方で、橋下徹市長の進め方に「誘導」などの批判もあがる。市民の一人として説明会に参加した。
(新聞うずみ火 栗原佳子)
住民説明会「昼の部」は午後2時のスタート。午後1時の開場時刻を数分回っただけなのに、建物の前には長蛇の列ができていた。4月19日、大阪市生 野区の生野区民ホール。行列の先には二つの「関所」がある。大阪市民を証明する何かを提示するチェックポイントと金属探知機だ。しかも、市職員とおぼしき 男性がバッグの中まで覗き込む。
この時点で定員450人のフロアはほぼ満席。「前のほう、1席空いてます」という係員の声に、すかさず手を上げ、7、8人横並びの列の中央部に身体を押し込めた。
大阪市の説明会は4月14日から始まった。橋下市長出席のもと、告示前日の26日まで連日、午前、午後、夜の3回行われている。私は19日、朝から 西成区民ホールの説明会に出かけたが、10分前に会場に着くと満員御礼。「けさは7時半から並んでいる人がいましたからねえ」。市職員に案内されたのは中 継を流すサブ会場だった。
しかし急ごしらえのスクリーンの画質は粗く、音質も悪い。結局、途中で退席し、昼の部に出直すことにしたのだった。