昨年10月に平壌で党幹部10数名が銃殺刑された際に、対空機関銃が使用された可能性が高いと、米国の民間団体「北朝鮮人権委員会」が処刑があったとされる日の衛星写真を分析して、29日発表した。
「北朝鮮人権委員会」が公開した衛星写真によると、処刑があったとされる10月6日、平壌市郊外の姜健(カンゴン)士官学校の訓練場では、処刑対象者とさ れる人々が並ばされ、対空機関銃が人の列の方を向いているとしている。17日に同学校を映した衛星写真には、それらが見当たらない。
昨年の10月に労働党幹部が二度にわたり計12名が銃殺された件は、アジアプレスが北朝鮮内部での取材をもとに最初に報道した。銃殺に機関銃が使用された という情報についても伝えていた。「北朝鮮人権委員会」では使用された対空機関銃は14.5ミリのZPU-4だとしている。(石丸次郎)