イラク シリア 中東地域 写真 イスラム国 難民 米軍 〔イラク現地報告〕イスラム国（ＩＳ）支配下のモスル住民に聞く(2)「なぜ外国人に支配されないといけないのか」 2015.10.01 玉本英子 これはＩＳが配布している刑罰に関するビラ。ＩＳは自分達で都合よく解釈したイスラム法を布告し、統治の根幹に据えた。薬物、飲酒は鞭打ち、窃盗は手首切断、強盗殺人、スパイは斬首、同性愛はビルから突き落としなど細かい規定が決められている。（ＩＳ公表映像）モスルを含むニナワ県はイラク北部に位置し、イスラム教徒のほかにアッシリア人などのキリスト教徒も暮らしてきた。昨年、ニナワのほぼ全域を制圧したISは、支配地域でキリスト教徒を追放し、教会を次々と破壊している。写真は修道院の十字架を引き倒す戦闘員。ニナワ県はアッシリア帝国やメソポタミア文明の遺跡も多いがＩＳは「多神教・偶像崇拝」などとして次々と破壊している。（ニナワ県モスル近郊 ＩＳ映像）部族の族長が集められ、ＩＳに忠誠を誓う。拒否する部族は殺戮対象とするなどしたため、しかたなくＩＳへの忠誠を表明した部族も多い。（ニナワ県モスル・ＩＳ映像）イラク軍や米軍主導の有志連合による空爆はモスルのＩＳ拠点にも行われているが誤爆や近隣住宅への被害で民間人の被害もあとをたたない。さらにＩＳが標的とされにくくするために、意図的や病院や小学校近くの施設に軍用車両や武器庫を置くなどしている。ＩＳはこうした犠牲者の映像を頻繁に公開し、「住民殺戮」と激しく非難している。双方からの攻撃で逃げ場のない住民が犠牲になっている。（ニナワ県モスル・ＩＳ映像）イラク政府はモスル奪還計画を準備しているが、大都市の攻略は容易ではない。ＩＳはイラク軍から奪った大量の米国製兵器も温存している。イラク軍の侵攻に備え、ＩＳは戦闘員の軍事訓練の映像を頻繁に公開している。（ニナワ県モスル・ＩＳ映像） ＜玉本英子のシリア報告＞＜玉本英子のイラク報告＞ 1 2 Facebook postはてブLINEPocketFeedly
