この取材協力者は、国定価格と闇価格が共存する国営鉄道の乗車券の価格について調査した。以下はその一部を路線別に整理したものである。

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路線別の運賃の闇価格について、協力者は次のように説明する。

「茂山-平壌行きは2万ウォンぐらいで売られているが、闇取引の価格は時期や需要によって変わる。おおむね路線別で国定価格の5~6倍ぐらいの値段だ。例えば清津と平壌の中間地点が咸興(ハムフン)なのだが、闇切符は2万ウォンの半分の1万ウォンぐらいで売られている」。

※北朝鮮で列車を多く利用する住民たちは、清津-平壌、恵山-平壌の路線距離が同程度で、咸興(ハムフン)はこの中間地点と考えている。

「国定価格と闇取引値段の差が、5倍以上もあるのに売れるのか」との記者の質問に、この協力者は

「平壌の場合、地方の人間が来るのを制限しているので、豆満江-平壌行きとか茂山-平壌行きは、乗車券の販売も限られている。そのため求める人が多 く、駅員が何倍も高く売ることができるわけだ。駅員たちは闇切符で儲けて生計を立てている。ただ、急な用がない場合は、面倒で時間が多少かかっても、駅で 切符をあらかじめ公式に申請しておいて国定価格で購入することもできる」
と実態を伝えた。

それでは鉄道労働者の国定賃金はどれぐらいなのだろうか? 北朝鮮のどの国営企業も実態は同じだが、鉄道の場合、7級に分けられた鉄道労働者の月給は1080ウォンから1900ウォンの間である。市場では白米1キロが5000~6000ウォンするので、鉄道労働者は、1カ月の月給で米500グラムさえ買えない。そのため、旅客部門の鉄道員は、国定価格の乗車券を5~6倍の闇取引価格で売って、なんとか暮らしているのである。 ※アジアプレスでは、中国の携帯電話を北朝鮮国内に投入して内部事情を取材している。
それでは鉄道労働者の国定賃金はどれぐらいなのだろうか?
北朝鮮のどの国営企業も実態は同じだが、鉄道の場合、7級に分けられた鉄道労働者の月給は1080ウォンから1900ウォンの間である。市場では白米1キロが5000~6000ウォンするので、鉄道労働者は、1カ月の月給で米500グラムさえ買えない。そのため、旅客部門の鉄道員は、国定価格の乗車券を5~6倍の闇取引価格で売って、なんとか暮らしているのである。
※アジアプレスでは、中国の携帯電話を北朝鮮国内に投入して内部事情を取材している。

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