記者:結局、住民たちは新政権について期待を持っていないというのですか?
協力者:そうですよ。今まで、一度どころか何度も騙されてきたので、住民たちは(政府に)何の期待もない。 皆、商売をし、不法行為をしてでも自分たちでやっていかなければ、飢えて死ぬと考えているため、経済が良くなるとか何とか宣伝しても信じる人はいませんよ。
どちらが勝とうが負けようが、とにかく戦争が起こってこそ、我々は良い生活ができると思っています。どんな新しい経済措置が実施されたとしても、地方の人間には何の役にも立ちません。
一言で言うなら、幹部や平壌の者たちだけが良い暮らしできる世の中になったということです。 以前からそうだったが、裕福な人はさらに裕福になり、貧しい人さらに貧しくなっているのに、誰がこの政権を好きだと言うだろうか。 だから人々は、不法な商売をしてでも、金さえたくさんあればなんとかなるという考えしか持っていません。これからも、以前より酷くなることはあっても、よくなると考えるのは間違いです。
今や、「党の方針だ」「将軍様(金正恩)の方針」だと会議で言われても、住民たちには関心がなくなったと見ていいです。
※アジアプレスでは、中国の携帯電話を北朝鮮国内に投入して内部事情を取材している。
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