4度目の核実験を強行し、さらに「衛星ロケット」を来週にも発射することを予告している北朝鮮に対し、強力な経済制裁を科すべきだとの声が国際社会で高まっている。北朝鮮が貿易の90%を依存する中国は、制裁強化に積極的でないと伝えられているが、北朝鮮人民の実生活において、中国への経済依存はいかほ どのものなのだろうか? 1月下旬、北朝鮮内部に住む複数の取材協力者に聞いた。(カン・ジウォン / ペク・チャンリョン)
中国との国境地域の小都市に住むアジアプレスの取材協力者A氏は、中国がもし北朝鮮への支援を絶てば、北朝鮮経済はすぐ潰れるだろうと断言して次のように述べた。
「現在、私の住む地域で稼動するすべての工場は、中国人の投資を受けて運営されているし、生産品も中国に輸出して金を稼いでいる。また、昨年の10 月と11月だけでも、この地域の未婚女性100人ほどが中国に労働者派遣で行きました。皆、食堂で仕事をするそうですが、給料の一定額は国家に納めます。 私個人は、朝鮮の中国に対する経済依存は80%程になると思う。私の住む地域の経済は、間違いなく中国との交易で回っています」と言い切った。
別の北部地域に住む取材協力者B氏も、北朝鮮にとって中国は不可欠だと、次のように強調した。
「中国は重要な国という程度ではなく、(北朝鮮にとって)なくてはならない国だ。 もし中国商品がなければ市場の運営はできなくなるし、外貨稼ぎの会社も全部潰れるだろう。もし税関が閉じられたら海で獲った海産物も輸出できなくなる。中 国との関係が止まってしまったら、朝鮮はどうやって生きていけるでしょうか」
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