チャレンジテスト導入について、当時の橋下徹・大阪市長はツイッターでこう呟いている。
"大阪府は内申書をやっと絶対評価に変えます。しかし絶対評価は教師の主観に左右されます。ゆえに客観的な物差しが必要なので統一テストが必要となります"(昨年1月17日)。
文部科学省が実施している「全国学力テスト」で府内は下位に低迷し、2008年に橋下知事(当時)が教育非常事態を宣言。「13年度に全教科で全国の平均 正答率を上回る」と目標を掲げたが、すべて全国平均を下回ったことで、府教委は生徒ごとに「到達度」を5段階で評価する絶対評価の導入を決めたという。
さらに、市立桜宮高校の男子生徒が体罰を苦に自殺した事件を受け、橋下氏は桜宮高校体育科の入試を中止させた。本格的な教育への政治介入だった。以降、府教委は橋下維新政治の意に沿った教育改革を推し進めていく。
高校入試の合否は、当日の入試と内申書を総合的に判断して決めてきた。一発勝負の入試だけでは判定できない中学3年間の取り組みも評価するためだっ た。だが、評価基準の一つだった「関心・意欲・態度」という項目が削除され、チャレンジテストの結果に比重が置かれることになる。
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