R:動かなければすべてが無駄になるわけですよね。
小出:今後もまだまだまともに動くはずがありません。仮にまともに動いたところで、イギリスやフランスに委託して再処理をしていた時に比べれば、2倍も3倍もお金がかかってしまうというような再処理工場になっていまして、やればやるだけ経済的に損をするということになってしまっています。
R:それならば、イギリス、フランスに頼んだ方がいいのではと思ってしまいます。当然、それすらやらないという選択肢が一番だと思いますが。
小出:一刻も早く止めるというのが私は当然の選択だと思います。やろうとしているのは日本原燃という、言ってみれば民間企業なのです。実質的には、日本の電力会社が共同出資して何とかもたせているわけですけれども、形式的には民間なわけです。本当に金勘定を考えると言うなら、とうの昔に放棄していなければいけない工場なのです。