「雷が落ちても命を守れる場所を確保してくれなければ、安心して子どもをライブに行かせられないのはどこの親も同じだと思う。指示や誘導をきちんとしてくれていたら、娘は助かったのではないか」
この日、気象庁は事故前日の15時25分に大阪府全域に雷注意報を出している。また大阪市には13時48分に大雨注意報、洪水注意報が発せられ、14時9分には大雨警報(浸水害)、洪水警報が発せられていた。つまり、牧子さんでなくても、誰かが落雷事故にあう恐れは当日の午前中からあったとも考えられる。
牧子さんの両親は、コンサートの主催者であるエイベックス・ライヴ・クリエイティヴ株式会社とキョードー大阪グループであるミューベンツジャパンの責任者を相手取って損害賠償を求めて大阪地方裁判所に訴えを起こした。
しかし、これまでの口頭弁論で、会社側は「スタジアムの外で起きた事故であり、主催者に責任はない」と主張。訴えを退けるよう裁判所に求めている。
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