(参考写真)連続殺人事件があったのは「22号収容所」の跡地の農村だった。写真は平安北道の農村。撮影2012年11月(アジアプレス)
(参考写真)連続殺人事件があったのは「22号収容所」の跡地の農村だった。写真は平安北道の農村。撮影2012年11月(アジアプレス)

一体誰が、なぜこのような事件を起こしたのだろうか。X氏は、現地で噂されている見立てを次のように伝えてきた。

「現地の住民の間では『幼い子の血は、死んだ人も生き返らせる』という怪談めいた噂が広がっている。犯人の狙いは子どもの血なのだろう」

いったい、この猟奇殺人の目的は何だったのだろうか? (続く)

注1
「22号管理所」は、アジアプレスの北朝鮮内部での調査で2012年の5月か6月頃に閉鎖されたと推測している。解体・閉鎖の理由は諸説ある。管理所長、あるいは管理所長の運転手が脱北したという説が、現地では流布されている。また、中国との国境に近いため収容者が脱走して中国に逃げることを危惧したのではないかとも言われている。数千から数万とされる収容者たちは、他地域の政治犯収容所に夜間に列車で分散移送された。その過程で釈放された人はいないとされる。

※当記事は、『北朝鮮内部からの通信「リムジンガン」第7号』に掲載されています。

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