北朝鮮の皆さんが異口同音唱えたのは、「核実験と『ロケット』発射に関心なし」であった。
「お祝いムードなんて自分の住む市にはまったくないですね。核実験に成功してもご飯ひとさじもらえるわけではないですから。米の値段がの方が気になりますよ」(咸鏡北道の40代男性)
「人工衛星打ちあげに成功した、宇宙強国になったと(政府は)宣伝していますが、喜んでいる住民はいませんねえ。暮らしが大変だからどうでもいいん です。『衛星を打つ金があるなら、コメの配給を出すべきだ』と言う人は多いけど」(両江道の30代女性 ルビ:リャンガンド )
この10数年、日本のテレビ視聴者は北朝鮮当局によって「演出された映像」を大量に見させられてきた。北朝鮮国内で自由な取材ができないからといって、放送局はプロパガンダ映像を安易に使い過ぎではないだろうか?
視聴者が「金正恩政権と北朝鮮国民は一体だ」とか「国民は洗脳されたロボットだ」と受けとめてしまわないか心配だ。
長く北朝鮮の人たちと付き合ってきた筆者からすると、「核・ロケットよりも暮らしが大事」が民衆の本音だ。
北朝鮮の人たちの肉声を聞いて確信している。
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