避難所となっている由布院小学校には、体育館とグラウンドに止めた車の中などに800人を超える人たちが避難していた。
体育館に一人で避難してきた小野和子さん(81)=湯布院町川上=は、「(14日の地震直後)怖かったので寝巻きのまま飛び出してきました。近くにある公民館の庭で2日間、眠れぬ夜を過ごしたあと、16日の夜から雨が降るというので、小学校へ避難してきたのです。でも、ずっと一人暮らしだったから大勢の人の中では眠れません」と疲れた様子で語った。
16日の本震で築50年の自宅は半壊。室内は洋服ダンスが倒れ、割れたコップや食器なども散乱した。一度、着替えるために自宅に帰ったが、余震のたびにメリメリという音がしたため、着替えだけを持って戻ってきたという。
「これからどうなるのだろうかと考えると、落ち込んでしまいます」と、先行きへの不安をのぞかせた。
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