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大分・由布院小学校では、旅館から避難してきた外国人観光客も眠れぬ夜を過ごした(2016.4.17撮影/矢野宏)

教室前の廊下に並べられた大きなキャリーケース。その横で外国人観光客たちが毛布にくるまって肩を寄せ合っていた。

タイの旧正月「ソンクラーン」を利用して湯布院に来ていた14人も旅館からこの小学校に避難し、眠れぬまま朝を迎えた。17日には福岡経由でタイへ帰国予定だったが、鉄道が運休となり、高速道路も通行止めとなったため、足止めを食らっているという。

「いつの便で帰れるかわからない」。テレビディレクターのタイ人男性(28)は英語で答えながら不安そうな表情を浮かべた。

「あんな大きな地震は初めて。怖かった」
一方で、水や食べ物、毛布を与えてくれた親切に感謝していると言い、日本語で「ありがとう、ありがとう」と言って手を合わせた。その後、彼らは在福岡韓国総領事館が手配した大型バスに乗り込み、福岡市へ出発したという。

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