またBさんは、金正恩氏の肥満がどんどんひどくなっていることに対して、住民たちがアニメのキャラクターに例えて揶揄していると、次のよう証言した。
「元帥様(金正恩氏)がどんどん太るので、住民たちは『人民の捧げ物を全部食べて太った』と揶揄したり、『かしこいタヌキの主人公だ』とこそこそ言ったりしている」
「かしこいタヌキ」とは北朝鮮の人気シリーズアニメの主人公だ。突き出た腹と短い足の主人公のタヌキは、いつもストーリーの最初はピンチに陥るが、最終的には賢い頭脳で勝利する。これまで50作以上がテレビで放映されている。
若い指導者への不満が高まり、金正恩氏を批判する落書き事件も時折発生しているようだ。
「近隣のアパートの外壁に金正恩を罵る落書きが書かれた事件があった。(当局は)筆跡検査をするため住民に文章を書かせて提出させるなど犯人探しに必死だったが、結局捕まらなかった。落書き事件が起きると、毎回住民らに紙を渡して1ページ分の文章を書かせ提出させるので(事件があったと)わかるが、このような事件が多いようだ」
とBさんは述べた。
※アジアプレスでは、中国キャリアの携帯電話を北朝鮮内部に投入して連絡を取っている。
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