以下は、取材協力者のビデオカメラが捉えた、駅まで客待ちをしている三輪バイクタクシーの運転手と客との値段交渉の一場面だ。

客(女性) ××洞まで3000ウォンで乗りたいんだけど。
運転手 3000ウォンじゃなくて5000ウォンですよ。
客 普通なら5000ウォンなのは分かってるけど、3000ウォンで乗せてほしいと言っているのよ。
※運転手が3000ウォンではダメだと言って背を向けると、客は言う通りに払うと妥協しながらも不平を並べ続けた。
客 5000ウォン出すから、早く行きましょう。ほかの運転手は3000ウォンでも乗せてくれるのに……。
一方、平壌に近い平城の市内においては、三輪バイクではなく「自転車タクシー」が流行っている。市内だけでなく、平壌や順天まで利用することもでき、500~1000ウォンとバスやトラックよりも格安だ。ただ、自転車の荷台に座るため乗り心地が悪く、坂道では降りて歩かなければならないなど不便な点もある。(取材 リ・フン/ペク・チャンリョン 訳・整理 リ・チェク)(続きを見る 5>>)
※当記事は、『北朝鮮内部からの通信「リムジンガン」第7号』に掲載されています。
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