事故現場で手を合わせる人々(撮影:アイ・アジア)
事故現場で手を合わせる人々(撮影:アイ・アジア)

男性は、問われているのは主催者側の安全に対する意識ではないかと話す。

「私は48歳です。子供のころ、そんなに落雷事故ってないんですよ。稲光を見るのも珍しかったと思います。でも、今はそうじゃない。稲光ってよく見ますよね。これが気候変動の影響かはわからないけど、都市のゲリラ豪雨などを考えると、少なくとも都市部で落雷事故の発生は珍しいものじゃなくなっていると思うんです。

だったら、屋外施設の管理者はその対応をしないといけないと思います。立て看板を見ても、長居公園の管理者にその感覚があるとは思えないのが残念です」

そして男性は、マスコミや裁判所に適切な対応を求めたいと話した。

「今回の落雷事故は小さなメディアであるアイ・アジアが報じて、それがヤフーニュースに転載されて多くの人が知ることになったと思うんです。でも、新聞やテレビがなんで報じないのか不思議なんですよ。私は大阪のメディアの人間じゃないからわからないけど、私が大阪のメディアだったら取り上げていると思うんです。

それは被害者が少なかったからなのか?『エグザイル』というテレビ局にとってドル箱の存在が訴えられているからなのか、私にはわかりませんが。裁判所にも、しっかりした判決を書いて欲しいです。それは原告が勝つとか被告が勝つとかではなくて、ここで事故を防止するための提言的な文言は是非入れてほしいと思います。そうすれば、遺族の思いは半分くらいは叶えられるんじゃないでしょうか」

大阪のマスコミ、裁判所は男性の言葉、遺族の思いをどう受け止めるのだろうか。判決は5月16日に大阪地方裁判所で言い渡される。

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