◆幹部は飲酒、誕生祝いでも厳罰か

「今回、処罰対象になる幹部は『70日戦闘』期間中に私的な祝い事をしたり、飲酒したりした者、そして職務怠慢や、成果を出せなかったと見なされた者たちだ。該当する幹部は容赦なく解任、党除名になるといわれている」A氏はこのように語る。

また、別の取材協力者B氏も「『70日戦闘』期間に飲酒した幹部たちはすべて解任すると言われている。でも、いくら『戦闘期間』だからといって、ずっと酒を飲まないでいられるだろうか」
と、処罰に否定的な意見を示した。

前述のA氏は、酒を飲んだ幹部に対する調査は保衛部(秘密警察)と保安署(警察)が基本的に担当することになっているとして、具体例を次のように伝えた。

「ある市人民委員会(市政府)の責任部員が『70日戦闘』期間中に自宅に多くの人を集めて誕生パーティーをしたのだが、録画機をつけて踊ったり歌ったりしたことが、近隣から申告されてしまい保衛部の調査が始まっている」

総括会議で自己批判するために使う「生活手帳」の現物。縦16センチ横12センチ。2015年に入手した。(アジアプレス)
総括会議で自己批判するために使う「生活手帳」の現物。縦16センチ横12センチ。2015年に入手した。(アジアプレス)

次のページ:一般住民にも思想闘争

★新着記事