映像をよく見ると、20歳位と思しき青年が、地面に落ちた食べ物を拾い、老婆が行楽客に食べ物を乞うている。
社会主義を標榜する北朝鮮だが、金日成-金正日の時代から、指導者一家を頂点とする特権層と庶民の間には、凄まじい経済格差が生じていた。
平壌出身の脱北者で、地方都市で生活の経験もあるハン・ジョンシク氏は次のように言う。
「平壌の特権層と庶民は、もう別の人種だと言ってもいい。互いに会話しても何を言っているのか、わからないことが多いはずだ」。
撮影したク・グワンホ氏も「天と地の差。特権層は、庶民のことなんかまったく眼中にないと思う」という。(石丸次郎)
※大城区域は平壌市の北東部にあり、動物園や植物園、公園がある風光明媚なエリア。
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