2011年6月、平壌市郊外の大城(デソン)区域。ク・グァンホ記者は地下鉄革新(ヒョクシン)線の終点、楽園(ラグォン)駅で、軍人が駅への入場規制を行っているところに出くわした。服装や荷物をチェックし、身なりの悪い人を市中心部に向かわせないための検問だ。
よくあることだとして、ク・グァンホ記者は次のように言う。
「まず背嚢(リュック)を背負っていると絶対だめ。服装がみすぼらしい人も止められる。コチェビ(ホームレス)ももちろんアウト。仮にうまくすり抜けても、中心部の駅でも検問をしていて留め置かれる」。
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