中国から不法に持ち込まれた携帯電話を遮断することに躍起になっている金正恩政権は、5月に入って、これまでよりさらに強力な妨害電波を放っているようだ。
朝中間の国境河川・豆満江と鴨緑江沿いは、現在広い地域で中国の携帯電話が使えない状態になっている。鴨緑江上流の吉林省長白県に住むアジアプレスの中国人協力者は、6月14日、次のように通信障害について伝えてきた。
「街中では携帯電話は10回かけて1回繋がるかどうかだ。多くの人が二つの通信会社の電話機を使っているがだめだ。ここ長白県では、家の固定電話を使うのが当たり前になってしまった」
次のページ:「北の政府はヤクザ」と中国当局者…
1 2