北朝鮮当局は、クウェートやカタールをはじめとした中東の建設現場に大勢の労働者を派遣しているが、最近は軍人を民間人に偽装して派遣する数が急増していると、米国の「自由アジアラジオ放送」(RFA)が、中東の消息筋の言葉として、9日伝えた。

RFA によると、現在クウェートに派遣されている北朝鮮の労働者数は約3200人。北朝鮮の建設会社の「ナムガン建設」、「チョルヒョン建設」などの会社が中東 地域に労働者を派遣してきたが、この2~3年間に軍人の比率が急増し、クウェートの場合は、全体の30%近くが20代の現役の工兵隊所属の兵士だという。

平壌市の工事に動員された「建設部隊」の兵士たち。若いが一様に痩せていて元気がない。2011年9月撮影ク・グァンホ(アジアプレス)
平壌市の工事に動員された「建設部隊」の兵士たち。若いが一様に痩せていて元気がない。2011年9月撮影ク・グァンホ(アジアプレス)

 

軍人の派遣が増えている理由についてRFAは、軍人ならば賃金を支払わなくて済むことと、
軍隊の規律体系のもとで統制しやすいためだとしている。軍人たちを民間人に偽装させるために、派遣前に頭髪を長くさせているという。
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