◆戦闘続き、帰還できないヤズディ住民
2年前、イラク北部で起きた武装組織イスラム国(IS)によるヤズディ教徒の襲撃。ISから逃れた住民は、シリア北東部やイラクのクルド自治区で避難民となった。国際機関の人道支援で難民キャンプが作られたが、支援を受けられないまま、困窮生活を強いられた者も多い。今年6月、国連の独立調査委員会はISによるヤスディ殺戮は「虐殺(ジェノサイド)」と認定した。だが、シンジャル近郊には今もISが布陣し戦闘が続く。避難民は帰還できないまま過酷を送っている。連続写真報告の第3回。(玉本英子)
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