◆戦闘続き、帰還できないヤズディ住民
2年前、イラク北部で起きた武装組織イスラム国(IS)によるヤズディ教徒の襲撃。ISから逃れた住民は、シリア北東部やイラクのクルド自治区で避難民となった。国際機関の人道支援で難民キャンプが作られたが、支援を受けられないまま、困窮生活を強いられた者も多い。今年6月、国連の独立調査委員会はISによるヤスディ殺戮は「虐殺(ジェノサイド)」と認定した。だが、シンジャル近郊には今もISが布陣し戦闘が続く。避難民は帰還できないまま過酷を送っている。連続写真報告の第3回。(玉本英子)

【関連写真を見る】イスラム国に迫害され離散するヤズディ住民(写真11枚)

【シリア北東部】ISに包囲されたヤズディ教徒の多くはクルド自治区を目指した。道を断たれ、シンジャル山へ逃げるしかなかった住民もいる。その後、クルド組織に救出された一部が、シリア北部のクルド人地域に避難。(2014年9月撮影・玉本英子)
【シリア北東部】ISに包囲されたヤズディ教徒の多くはクルド自治区を目指した。道を断たれ、シンジャル山へ逃げるしかなかった住民もいる。その後、クルド組織に救出された一部が、シリア北部のクルド人地域に避難。(2014年9月撮影・玉本英子)
【シリア北東部】シリアへの避難住民は1 万におよんだ。人道機関がテントや食料を緊急配布したが、物資は不足し、避難民は厳しい状況に直面した。(2014年9月撮影・玉本英子)
【シリア北東部】シリアへの避難住民は1 万におよんだ。人道機関がテントや食料を緊急配布したが、物資は不足し、避難民は厳しい状況に直面した。(2014年9月撮影・玉本英子)
【シリア北東部】テントの前で洗濯をするヤズディ女性。ISが侵攻したため、家や土地も捨てざるを得なかった。(2014年9月撮影・玉本英子)
【シリア北東部】テントの前で洗濯をするヤズディ女性。ISが侵攻したため、家や土地も捨てざるを得なかった。(2014年9月撮影・玉本英子)

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