◆計画的に拉致し、「奴隷」として分配
武装組織イスラム国(IS)がイラク北西部のヤズディ教徒の町や村を襲撃したのは、2014年8月。男性には改宗を迫り、受け入れなかった者は処刑。一方、女性や子どもはバスで別の町に移送された。拉致された人びとの数は3000以上にのぼる。女性は「奴隷」としてIS戦闘員が分配、強制的に結婚させる形で、実質上のレイプが行なわれた。子どもの一部は施設に収容され、戦闘員としての養成訓練を受けた。2年たった今も多くが行方不明で被害の全容はわかっていない。命がけで脱出できた女性たちもトラウマに苦しむ。連続写真報告の第4回。(玉本英子)
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