◆「イラクのヒロシマ」と呼ばれるハラブジャの町で
8月6日、イラク北東部ハラブジャで、広島・長崎の原爆犠牲者を追悼する集会が開かれた。ハラブジャは1988年のイラン・イラク戦争の末期、旧フセイン政権によってサリンなどの毒ガス兵器が撃ち込まれ、一般市民5000人以上が殺害された。化学兵器攻撃の悲劇を日本の原爆投下と重ね合わせ、住民たちは町を「イラクのヒロシマ=ハラブシマ」とも呼び、8月に追悼集会を開いてきた。
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追悼集会が開かれたハラブジャ虐殺記念館には今年50人が集まった。参加者のひとり、ホシュマンド・ムラッドさん(32)は4歳の時、ハラブジャ攻撃で両親や親戚30人以上を失った。両親の遺体を見たことが忘れられないという。現在、イラクでは武装組織イスラム国(IS)が各地で戦闘を続けているが、一部で化学兵器を使用したとも伝えられ、住民には不安も広がっているという。
「再びイラクで化学兵器が使われたと聞くのは悲しい。国際社会の協力でなんとか止めてほしい」とホシュマンドさんは電話でのインタビューに答えた。
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