ミャンマーの取材は、数十年にわたって武装抵抗闘争を続けていた少数民族のカレン民族から始めました。今考えるとそれが良かったと思っています。少数派民族側から多数派のミャンマー社会を見ることができたからです。それに、後年、武装闘争をしていたカレン民族(人)たちが政治的な要因を背景に、仏教徒とキリスト教徒に分裂した現実を目の当たりにすることもありました。
Q. どのくらいミャンマーと関わっているのですか?
A. 軍政期の1993年5月年~2011年3月末(民政移管)~2015年11月の総選挙までの23年間です。もちろん、自分の見聞きしてきた経験がより正しいということを強調したいとは思いません。時間をかけたからといって、必ずしも現地を深く理解し、正確に日本に伝えているとは限りません。もし明日、初めてミャンマーに入る人がいたなら、その人はその人なりに新鮮な視点でミャンマーの姿を見ることができるでしょう。(つづく)
宇田有三(うだ・ゆうぞう) フリーランス・フォトジャーナリスト
1963年神戸市生まれ。1992年中米の紛争地エルサルバドルの取材を皮切りに取材活動を開始。東南アジアや中米諸国を中心に、軍事政権下の人びとの暮らし・先住民族・ 世界の貧困などの取材を続ける。http://www.uzo.net
著書・写真集に 『観光コースでないミャンマー(ビルマ)』
『Peoples in the Winds of Change ビルマ 変化に生きる人びと』など。
1963年神戸市生まれ。1992年中米の紛争地エルサルバドルの取材を皮切りに取材活動を開始。東南アジアや中米諸国を中心に、軍事政権下の人びとの暮らし・先住民族・ 世界の貧困などの取材を続ける。http://www.uzo.net
著書・写真集に 『観光コースでないミャンマー(ビルマ)』
『Peoples in the Winds of Change ビルマ 変化に生きる人びと』など。
<【特別連載】ミャンマーのロヒンギャ問題>記事一覧
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