損害賠償訴訟は2016年5月に却下され、現在控訴中。左は父の浩美さん、右は母の和子さん。(5月16日大阪市内で撮影鈴木祐太アイ・アジア)
損害賠償訴訟は2016年5月に却下され、現在控訴中。左は父の浩美さん、右は母の和子さん。(5月16日大阪市内で撮影鈴木祐太アイ・アジア)

 

「和子さんはアイ・アジアの取材に次のように話した」

「このまま裁判も負けて献花台も撤去されたら、娘の死が無駄になってしまいます。なんとか、娘の事故について多くの人に知ってもらい、二度とこうした悲劇が繰り返さないようにしなければと思っています。それには、事故を記憶に留めるモニュメント的なものが必要です」

和子さんは、このモニュメントについて、既に「長居パークセンター」に建立の趣旨を伝えており、落雷被害防止に役立つものにしたいと話している。

「モニュメント的なものであると同時に、悲劇を繰り返さないためのものでないといけないと思います。それには、避雷針の設置が不可欠です」

避雷針を設置し、その土台にモニュメントを設置するという和子さんの意見に賛同する付近の住民は多い。近くに住む76歳の男性は次のように話している。

「最近も落雷が多発して怖い思いをした。事故を風化させないことも重要だし、避雷針を設置することも重要だ。その両方を兼ねたものを作るというのだから、是非実現して欲しい」

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