女性:私の場合は、家族が(管理する役人に)賄賂を渡してくれたので、比較的軽い労働で済みました。それでも農村に動員されたので、顔が真っ黒に日焼けするほど苦労しました。私の顔はコチェビ(浮浪者)のように真っ黒です。「労働鍛錬隊」送られたために、(賄賂などで)多くのお金を使いました。
記者:収容者を殴ることもありますか?
女性:殴りますよ。人間扱いされませんから、犬のように殴られます。女性は最初の数日だけ耐えればなんとか大丈夫ですが、男性は収監されている間中、ずっと殴られていました。女性よりかわいそうです。足が折れたり、障害者になったりした人もいました。
北朝鮮当局は、今年初めから核、ミサイル実験を強行しつつ、5月に36年ぶりの開催された労働党大会に合わせて短期増産運動の「70日戦闘」を実施するなど、住民を各種の政治行事や学習会、労働奉仕などに度々動員してきた。これらの動員指示に従わない者、職場を欠勤する者、資本主義的な服を着る若者などを厳しく取締り拘束しているという情報が数多く伝えられていた。「労働鍛錬隊」の収容者が急増しているのは、金正恩政権が人民統制を強化していることの現れだろう。
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