90年代後半の大社会混乱が一応落ち着いた後も、数は減ったとはいえ、コチェビと呼ばれるホームレスの少女たちの姿が全国で見られた。
<北朝鮮写真報告内部>映像に記録された少女たちの受難1へ
子供たちが流浪するのは、親が死んだり養育できなくなって捨ててしまったからだ。つまり、親に異変が起きたからに他ならない。
配給制度がほぼ崩壊した後、北朝鮮の人々の大部分は、小商いをすることで生計を立ててきた。だが、病気になったり、何かの理由で拘束されたり、また商売に失敗したりすると、途端に現金収入の道が途絶える。
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