全国会議員の政治資金の完全公開を目指す 「政治資金センター」の発足報告と、新しい調査報道の在り方を考えるシンポジウムが、28日大阪で開かれる。
「政治資金センター」は、情報公開請求によって得られた政治資金関連の膨大な資料を、市民が誰でも利用できるよう「政治資金データベース」を作って、インターネットで公開することを目指す。日本初の試みだ。
シンポでは、国境を越えて連帯する新しい調査報道の在り方についても討議する。パナマの法律事務所から流出した膨大なデータから、各国の企業や政治家、資産家が「税金天国」と呼ばれる地域に拠点を登録して課税されることを回避していたことが暴露された「パナマ文書」報道では、世界100超のメディアの約400人のジャーナリストが連携して分析。新しい調査報道の在り方として注目された。
新聞、テレビなどのマスメディアが力を落とす中、「会社主義」に拘泥しない新しい調査報道の在り方を、現職の記者と専門家が討議する。
登壇予定者は次の通り。
阪口徳雄(政治資金オンブズマン)
上脇博之(政治資金センター)
鈴木祐太(アイ・アジア)
立岩陽一郎(ジャーナリスト )
アレッシア・チェラントラ(イタリア、/パナマ文書報道で中心的役割)
高田昌幸(新聞記者)
小黒純(同志社大学大学院教授)
亘佐和子(毎日放送)
石丸次郎(アジアプレス)
日時 10月28日(金) 18:30~20:30 (開場18:00)
場所 大阪市立住まい情報センターホール(地下鉄天神橋六丁目駅3番出口)
資料代・会場カンパ 1000円 (学生証・障害者手帳提示で無料)
定員 先着200人 (事前申し込み不要)
主催 ジャーナリズムフェスタ実行委員会
問い合わせ 06-6373-2444
【関連記事】
◆ 維新の足立衆議員が「文書交通費」を政治活動費に転用 目的外支出との指摘も(収支報告書写真)
◆ 「パナマ文書」と国境を越える報道ネットワークの試み アジア調査報道会議