化粧をしっかり整えて、協同組合式の商店で菓子やパンなどを売る女性。2011年9月平壌市にて撮影ク・グァンホ(アジアプレス)
化粧をしっかり整えて、協同組合式の商店で菓子やパンなどを売る女性。2011年9月平壌市にて撮影ク・グァンホ(アジアプレス)

 

平壌には、1995年に一度だけ行ったことがある。お決まりの「名所」巡りと、案内という名の監視が張り付く団体行動だった。

行く先々で会う人たちに、朝鮮語で話しかけてみるが当たり障りのない会話しか成立しない。外国人に話しかけられることを、明らかに歓迎していないことがわかる。

「どの職場でも『総和』という総括会議があって、外国人と話した内容について報告させられます。話し過ぎても、対応悪くても批判されかねない。面倒くさいから、できるだけ外国人と接触しないようにしようと考えるんです」
と、平壌在住の取材パートナーのク・グァンホ氏は言う。

激しい形相の二人。公設市場の外で商売をしているところを取締り員に立ち退きを命じられ憤慨している。2007年8月平壌市力浦(リョッポ)区域にて撮影リ・ジュン(アジアプレス)
激しい形相の二人。公設市場の外で商売をしているところを取締り員に立ち退きを命じられ憤慨している。2007年8月平壌市力浦(リョッポ)区域にて撮影リ・ジュン(アジアプレス)

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