開校前、小学校へは毎日数十人の保護者が転入手続きに訪れていた。息子2人が通うことになった父親は「イラクは戦乱で誰もが銃を持つ社会になってしまった。子どもたちには教育の方が大事だと知ってほしい」と話した。(10月下旬撮影・玉本英子)
開校前、小学校へは毎日数十人の保護者が転入手続きに訪れていた。息子2人が通うことになった父親は「イラクは戦乱で誰もが銃を持つ社会になってしまった。子どもたちには教育の方が大事だと知ってほしい」と話した。(10月下旬撮影・玉本英子)
ダウド・スレイマン校長もモスルからの避難民だ。「避難生活は困窮し、子どもたちは辛い環境の中にいます。せめて学校で勉強している時だけでも明るい未来を感じてほしい」。
ISはモスルを支配下に置いてから、独自の宗教解釈に基づいた教育制度を布告し、子どもたちに強制しているとスレイマン校長は言う。
「モスルが奪還されたとしても、子どもたちの心からISの記憶は容易には消えないでしょう。将来が心配です」と話した。【玉本英子】
6年生のルカヤ・ジャッラさん。「私は小学校に戻れたけど、親戚がまだモスルにいて連絡が取れなくなったのがつらい」と話す。(10月下旬撮影・片野田義人)
6年生のルカヤ・ジャッラさん。「私は小学校に戻れたけど、親戚がまだモスルにいて連絡が取れなくなったのがつらい」と話す。(10月下旬撮影・片野田義人)
開校初日、校庭に児童を集めてのクラス分け。イラク北部で活動する山形の支援団体IVYは、ヤズディ教徒の住民や戦闘から逃れてきた避難民家族などの支援活動も行なってきた。(10月下旬撮影・片野田義人)
開校初日、校庭に児童を集めてのクラス分け。イラク北部で活動する山形の支援団体IVYは、ヤズディ教徒の住民や戦闘から逃れてきた避難民家族などの支援活動も行なってきた。(10月下旬撮影・片野田義人)

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