◆武装組織の標的となったイラク軍
イラク第2の都市モスル。近郊を含めると、かつて200万におよぶ人口を抱えた大都市だった。フセイン政権崩壊後、モスルでは武装勢力による攻撃が絶えず、駐留米軍はイラク軍を訓練。治安は一時、回復の兆しも見えた。ところが、宗派抗争、マリキ政権の政策、地元部族の反目、シリア内戦など、さまざまな要素が重なりあって、のちに武装組織イスラム国(IS)が台頭する。ISが統治する以前のモスル現地取材と、その後のIS統治下の宣伝写真などを交えた解説の第2回目。(玉本英子)
【写真特集・モスル】イラク軍掃討作戦からIS台頭までを振り返る(1) (写真9枚)
次のページ:機銃の射手は、もっとも狙われる... ↓
1 2