◆クラスの中でいじめや仲間はずれも
深刻なのは、学校当局が、「税負担」の課題ができなかった生徒のいるクラスに連帯責任を負わせていることだ。そのため、クラスの中で、「税負担」を遂行した生徒ができなかった生徒をいじめるようになったという。
「金がある家の子供たちは、『税負担』の課題をすぐ出せるけれど、できない生徒がクラスにいると、学校当局がそのクラスの生徒全員を下校させずにくず鉄拾いをさせる。それで、課題ができない子供たちはクラスでいじめられたり、除け者になったりするのだ。そんなことがあるので、お金がない家の子供たちは学校に行かなくなる」
と協力者は言う。
この「税負担」は体のいい搾取である。貧しい人たちにとっては経済的負担が大きく、親たちの不満の種になっており、学校の上の組織にあんまりひどいと「申訴」(訴え)することもあるという。
「親たちが、あまりにひどいと実態を上の組織に直訴して、道の党委員会や青年同盟から学校に調査に来ることはあるが、結局は、(幹部ら)自らがさせていることなので、曖昧になってしまう」
というのが協力者の説明だ。
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